本サイトはAmazonアソシエイトや楽天市場などを含むアフィリエイトプログラムを掲載しております
3Dプリンターは複雑な形状のものでも低コスト作成できるため、自動車、航空、宇宙、医療、建築、小売など様々な業界活用されてきています。3Dプリンターは高額であることも多いため、気になっているけど導入するには慎重に検討したいという方も多いのではないでしょうか。そのようなニーズに対応するのが3Dプリンターのレンタルサービスです。
3Dプリンタの導入を検討している方にはまずはレンタルサービスがオススメです。この記事では3Dプリンターの基本的な特徴や3Dプリンタのレンタルサービスについて紹介します。
目次
3Dプリンターとは
まず3Dプリンターとは3DCADなどの3Dデータを基に一層一層、樹脂や金属を積層しながら立体の造形物を出力するプリンターのことを言います。3Dプリンターは様々な業界の製造現場や試作作成で活躍しています。従来であれば高額な費用と時間がかかる金型の作成や修正が不用となるため、試作作成や型作成、小ロットの量産品作成の際には大幅なコストと時間の削減に役立っています。
機種選びのヒント
3Dプリンターは日進月歩で技術が進んでおり、多様な種類の機種が販売されております。価格帯も安価なものから高価なものまでピンキリです。一般的に性能は価格に比例します。性能の差で特に大きな要素は造形精度と造形エリアです。
造形精度
造形精度はどれだけ設計に近い造形物を出力できるかという寸法精度と、造形物の表面の仕上がりがどれだけきれいかという表面精度です。3Dプリンターの性能を決める大切な要素であり、造形精度によって価格も変わってきます。
造形サイズ
造形物の最大サイズは3Dプリンターの大きさに比例してきます。デスクトップタイプの3Dプリンターは機体本体も小型ですが造形物のサイズも小さくなります。大きなサイズの造形物を作成したい場合は大型の3Dプリンターが必要となってきます。サイズが大きくなるほど価格は高くなります。
3Dプリンターには様々な機種がありますが、求めている精度と払っても良いと思える価格帯のバランスを見ていくと使い方に合わせてどの機種を選ぶべきかが決まってくるでしょう。
3Dプリンターの造形方式とその特徴
3Dプリンターの造形方式には「熱溶解積層方式」、「光造形方式」、「粉末焼結積層造形方式」、「インクジェット方式」、「インクジェット粉末積層方式」の5種類があります。
その中でも家庭用やスモールビジネス用として主に使用されているのが「熱溶解積層方式」と「光造形方式」です。こちらでその特徴を説明します。
熱溶解積層方式
熱で溶ける熱可塑性樹脂を用いて成形していく方式のこと。樹脂を融解させて細いノズルの先端から溶解した樹脂を吐出して積層させて造形します。溶けた樹脂はすぐに冷えて固まるため、やけどや怪我などをする危険性が少なく扱いやすいのが特徴です。
この技術を基にした定価価格帯の機種が多く出てきており、消費者向け3Dプリンターの主流となっています。また、樹脂素材は比較的安価で入手しやすいのも魅力です。初めて3Dプリンターを使う方におすすめの方式です。
光造形方式
光を当てることで硬化する液体樹脂に紫外線レーザーを当てて一層ずつに樹脂を硬化させながら立体物を造形する方式です。液体樹脂を使用しているので精度が高くサイズが大きいものも作れるため、自動車部品の試作品の作成にも利用されています。また、光造形方式での造形物は切削しやすく塗装やメッキにも適していて加工しやすいため映画の小道具作成などにも広く使用されています。
3Dプリンターのレンタルサービスのメリット
3Dプリンターのレンタルサービスのメリットは3Dプリンターを購入せずに使用できることだけではありません。3Dプリンター本体を実際に設置できるため、店舗などで3Dプリンターを借りるよりも安定した条件での出力が可能になります。将来的に購入を検討している場合には、購入後の活用イメージを具体的に掴むことができます。
また、レンタル会社によっては1〜3ヶ月の短期レンタルが出来るので、試作期間だけの利用や、忙しい時期だけもう一台増やしたいという使い方にも対応できます。
そして、使いたいけど使用頻度はそんなに高くない、試しに使ってから導入を検討したい、今使っている3Dプリンターと違う種類を試してみたいというような、限られた予算の中で短期間だけ使用したいというような使い方にも向いてできます。
3Dプリンターのレンタルサービスで注意すべきポイント
レンタル品の受入準備
デスクトップ型と呼ばれる小型プリンターの場合は通常の100V電源で使えますので設置場所を確保しておけば大した注意点はないでしょう。ただし大型プリンターの場合は設置場所までの搬入経路や電源の確保、設置できる床かどうかの確認も必要です。レンタルしたいプリンタを設置できる環境かどうかも事前に確認しましょう。
使用方法のノウハウが必要
3Dデータ作成も3Dプリントも自分でおこなう必要がありますので3Dプリンター利用に関するある程度の知識、もしくは勉強する必要があります。
価格(レンタル費用+その他発生費用)
3Dプリンターのレンタル費用は機種や利用期間、契約内容で大きく変わります。レンタルサービス業者によってはレンタル費用はネットで公開されていないことも多いですが、丸紅情報システムズはHPにレンタル費用が掲載されています。デスクトップだと10万円弱から、大型の3Dプリンターだと30万円程度からレンタル可能です。実際のレンタル費用は使用する機種や利用期間で変わりますので目安として考えておくと良いでしょう。また、設置に関わる費用の有無、造形に使用する素材の費用も忘れずに考慮するようにしましょう。
3Dプリンタのレンタルサービスの大まかな流れ
- 問合せ
- レンタルサービスを行っている業者のHPなどから問い合わせを行います。多くのレンタルサービスではHPからレンタルの申し込みまで出来ます。
- 見積もり・契約
- 実際レンタルするにあたりどのくらいの費用がかかるのかを確認し、契約します。
- レンタル品受け渡し・設置
- レンタル会社によってはレンタル会社のスタッフが機器を設置しにきてくれる場合もあります。中には機器の調整や初期トレーニングを行ってくれる業者もあるため、使用方法に不安がある方はスタッフが来てくれるサービスを選ぶと良いでしょう。
- レンタル品返却
- レンタル期間終了に合わせて返却します。運送会社を通じての返却する業者だけでなく、レンタルサービスのスタッフが回収に来てくれる業者もありますので返却の仕方を事前に確認しましょう。レンタル延長が可能なケースが多いです。当然延長費用は発生します。
3Dプリンターのレンタルサービス
3Dプリンターのレンタルサービスをいくつか紹介します。
DMM. make
DMM.MakeはDMMが運営する物づくりのプラットフォームサービスです。3Dプリンターのレンタルサービスの他に、クラウド型の3Dプリントサービスや、シェアスペースでの3Dプリントサービスも行っています
購入検討装置のお試しレンタルサービス
DMM.makeでは購入を検討中の3Dプリンターを「販売価格の1割」の金額で「3ヶ月間レンタル」する事ができるというサービスをやっています。レンタル後にその3Dプリンターを購入する場合は、残額である「販売価格の9割」の金額で購入できます。
販売価格の10%で投資リスクを削減
購入後の装置の選定ミスや社内リソースの想定不足など、高額な3Dプリンターの購入には投資リスクがかかります。購入前に3Dプリンターを3ヶ月間お試しレンタルして実際に運用することで、運用イメージや必要リソースを明確化して投資リスクを大幅に削減できます。
幅広い取り扱いアイテムと最適な装置の導入について
DMM.makeは装置の販売だけでなく受託造形サービスを運営してきた経験がありますので3Dプリンター運用についてもプロフェッショナルです。幅広い取り扱いアイテムの中から使い方に合わせて最適な3Dプリンターを提案してくれます。
丸紅情報システムズ
丸紅情報システムズは大手総合商社丸紅の関連会社であり、システムコンサルティングや国内外の最新テクノロジの輸出入販売を行っている会社で、3Dプリンターの販売に加えて一部レンタルサービスも行っています。
3Dプリンターを導入する前に活用イメージをつかみたい、効率よく3Dプリンターを活用したい。そのようなニーズに応えて、小型、中型、大型、またデスクトップからハイエンド機種まで様々な3Dプリンターのレンタルサービスを行っています。
1ヶ月からレンタルが可能です。まずは試しに使用してみることで3Dプリンターで何ができるのか、可能性を把握することができるでしょう。
短期間のレンタルサービスにより、使用頻度はあまり高くないけど使いたい、繁忙期だけもう一台使いたいという要望にも応えることができます。
KEYENCE
日本を代表する精密機器メーカーであるKEYENCEでは自社製品アジリスタのレンタルサービスを行っています。
アジリスタはオフィス仕様で設置のしやすさにこだわっており、100Vの電源と水道水さえ用意できればレンタル可能です。従来のインクジェットの3Dプリンターは精度は高いが、機器設置の際の付帯の工事や配管工事が必要でその分の費用も必要なデメリットもありました。アジリスタは設置の際の費用を抑えられるだけでなく、設置しやすく場所を選びません。レンタル費用はホームページでは公開されておらず、問い合わせをする必要があります。