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初心者向けZWIFTの始め方 予算別3パターン

世界中のサイクリストやトライアスリートの間で急速に人気が高まってきているオンラインスポーツネットワークサービスであるZWIFT。自宅で自分の自転車を漕いでオンラインで世界中のサイクリストとバーチャル空間でつながりながらサイクリングができて、レースやトレーニングも楽しめるサービスです。

ZWIFTを始めてみたいけど何が必要なのか、費用はどのくらいかかるの? 10万円以上するサイクルトレーナーを買わないと出来ないの?などと疑問に思っている方も多いと思いますので、この記事で解説していきます。

 

ZWIFTとは

ZWIFT(ズイフト)とは24時間世界中のサイクリストとオンラインでつながっているバーチャルサイクリングアプリです。オンラインゲームのテクノロジーを使用して、サイクルトレーナー(ローラー台)にセッティングした自転車を漕ぎ出すとバーチャル空間でアバターが自転車を漕ぎ出します。 ZWIFTの最も大きな特徴としてジムや自宅で一人で黙々とトレーニングするのと違いオンラインで世界中のサイクリストとつながって一緒にトレーニングしたり、レースで競いあったりすることが出来るのが大きな魅力です。ゲーム的な要素もありレベルが上がると使用できる自転車や装着できるジャージやヘルメットやグローブなどのバリエーションが増えます。また、ゲーム的な要素としてマリオカートのように走行中にアイテムを入手して使用する事もできます。 ZWIFTの登場により退屈でつまらないインドアサイクリングが楽しくてやめられないサイクリングゲームへと変わりました。2015年のサービス開始以来右肩上がりでユーザーが増えています。世界中のアマチュアサイクリストはもちろん、多くのプロアスリート達もトレーニングに組み入れています。

ZWIFTを始めるのに必要なものは?

プレイヤーが使用するサイクルトレーナーやセンサー類の種類によっていくつか接続方法がありますので、実際にZWIFTを始めようとなった際に少し複雑に感じるかと思います。ある程度自転車の知識がある方でも何が必要かいまいちわからないとなりがちです。 ZWIFTに必要なものを整理していきましょう。

ZWIFTアプリ

PCの場合からZWIFT公式サイトから、iPhone, iPadの場合はApp storeから、Andoroid端末の場合はGoogle playから無料でZWIFTアプリをダウンロードできます。アプリをダウンロード・インストールしたらアカウントを作成しましょう。

PCやタブレット、スマホなどのデバイス

ZWIFTの画面を映し出すデバイスとしてPCやタブレット、スマホを使用します。PCはWindowsでもMac OSでも構いません。
PC、タブレットはスペックの低いものだと読み込みが遅かったり最悪の場合はゲーム中に強制終了されてしまいますので注意が必要です。スマートフォンであればここ数年に発売されたものであれば問題ないかと思います。なお、ディスプレイは出来れば大きな画面を使用する方が臨場感があって、プレイ中のデータ確認も容易なのでおすすめです。ipad程度の画面サイズがあれば問題ないかと思います。スマホでも十分に楽しめますが画面サイズが小さいためプレイ中の画面に表示される速度やパワー値などの数字が見づらいです。自転車を漕ぎながらだと視界がブレるので尚更です。

自転車

ZWIFTを始めるには自転車が必要です。多くのサイクリストはロードバイクを使用しますが、クロスバイクでもマウンテンバイクでもサイクルトレーナーに設置できるなら問題ありません。

サイクルトレーナー(ローラー台)

サイクルトレーナーには大きく分けてクラシックトレーナーとも言われる昔ながらのローラー台とスマートトレーナーという自動負荷機能付きのトレーナーがあります。クラシックトレーナーでZWIFTをする場合にはパワーメーターやスピードセンサーが必要となります。パワーメーターやスピードセンサーが走行データをPCなどのデバイスに送信する事でZWIFT内のプレイヤーが動き出します。スマートトレーナーの場合はトレーナー自体がパワーを計測してデバイスに送信するので、パワーメーターは不要です。

パワーメーターもしくはスピードセンサー

パワーメーターかスピードセンサーをZWIFTにペアリングさせることにより、自転車を漕いだスピードデータを送信が送信されます。PCやiPhoneなどのデバイスがそのデータを受信する事でZWIFT内のアバターが連動し、前に進みます。
パワーメーター、スピードセンサーをZWIFTにペアリングする際にZWIFTで使用できる通信規格はBluetoothLE(SMART)かANT+になります。iPhone, iPad, Mac, Android端末はBluetoothが受信できますが、windows PCではBluetoothが受信できないので注意が必要です。ANT+の受信には専用のドングルという受信機が必要になります。
なお、スマートトレーナーを使用する場合はトレーナー自体がスピードデータを送信してくれるのでパワーメーターもスピードセンサーも必要ありません。

ZWIFTを始めるための機材構成3パターン

必要なものはなんとなくわかったけど、パターンが多くていまいちわからないという方も多いと思います。手持ちの機材を活かしつつ、まずは費用を抑えて ZWIFTを試してみたい方のための構成など、3パターンの代表的な構成を紹介します。

パターン1:自転車は持っている方がとにかく安く ZWIFTを始める構成

構成:自転車+クラシックトレーナー+スピードセンサー
  • スマートフォン や PCなどのデバイス
  • 自転車(ロードバイク or クロスバイク)
  • クラシックトレーナー 10,000〜20,000円くらい
  • スピードセンサー 5000円くらい

ロードバイクが準備できれば文句ありませんが、クロスバイクでも十分です。それにクラシックなサイクルトレーナーとスピードメーターがあればZWIFTを始める事ができます。自転車は既に持っているという前提だと、クラシックなサイクルトレーナーはヤフオクやメルカリで1万円強もあれば十分に揃える事ができます。スピードセンサーはAmazonなどで5~6000円から入手可能です。ですので、自転車以外で20,000円程度あればZWIFTを始める事ができます。スピードセンサーでZWIFTをする場合にはデメリットとしては、スピードをパワーに換算するのですがサイクルトレーナーの種類や、トレーナーの負荷、タイヤの空気圧などの条件によりスピードは変わってきますので、換算されるパワー値は目安ということになってしまいます。
パワーの出力制限がありますので、レースを思いっきり楽しみたいのであればあまりお勧めのセッティングではありませんが、とりあえず始めてみたい場合やワークアウトなどを楽しむ分には問題ありません。

パターン2:パワーメーター付きの自転車を持っている方の構成

構成:自転車+クラシックトレーナー +パワーメーター
  • スマートフォン や PCなどのデバイス
  • 自転車
  • クラシックトレーナー 10,000〜20,000円くらい
  • パワーメーター 40,000〜150,000円くらい

パワーメーター付きの自転車を持っている方は、あとはスマホなどのデバイスとクラシックトレーナーさえあればzwiftを始められますので非常に始めやすいかと思います。パワーメーターがあれば正確にパワーが計測できますので、他のサイクリストと同じ条件でサイクリングを楽しめます。おすすめのZWIFTを目一杯楽しむのにおすすめの構成の一つです。最近はパワーメーターの価格が下がってきていて3万円台で買えるものもあります。

パターン3:最大限ZWIFTを楽しめる構成

構成:自転車+スマートトレーナー
  • スマートフォン や PCなどのデバイス
  • 自転車
  • スマートトレーナー 70,000円〜200,000くらい

ZWIFTを最大限楽しむ事ができて、予算が許すのであれば最もおすすめの構成です。スマートトレーナーの場合は自転車にパワーメーターを取り付けていなくてもトレーナー自体がパワーを読み取ってくれ、さらに自動負荷調整によりZWIFTのコースの中で坂道に合わせて自動で負荷が調整されますので、より実装感を味わえます。坂道に差し掛かると実走と同じように負荷がかかるので、自然と速度やケイデンスを維持しようとすると自然にペダリングの強度が上がります。パワーメータで接続する場合だと負荷は自動で変わらないので、自分でギアチェンジして負荷を上げる必要があります。放っておくとZWIFT内のアバターが遅れていきます。レース中だとどんどん差をつけられていきます。単調になりがちなトレーニングを楽しく行う事ができます。スマートトレーナーは高額ですが、インドアトレーニングを楽しくしてくれるため、インドアトレーニングの機会を増やす事につながり、結果的には高いコストパフォーマンスをもたらしてくれるかもしれません。

その他:混乱しやすいポイント

ZWIFTにサイクルコンピュータは必要ありません。勘違いしやすいのですがサイクルコンピューターは走行データを送信するものではなく、データを受信して表示するものなのでZWIFTとは接続されません。

ZWIFTにかかる費用

まずZWIFTでアカウント登録すると7日間もしくは25kmの無料期間があります。そこで課金登録すると月額料金が1650円(税込)かかります。やめたくなったらいつでもやめることができます。他のオンラインゲームとは違いゲーム内での課金はありません。月額料金1650円は高いと思うかもしれません。外で自転車を走るのは無料ですし、他の動画サービスや音楽サービスの月額料金は1000円前後です。ただZWIFTならではの楽しみ方やトレーニング効率を考えると月額1,650円で自宅で好き放題トレーニングが出来ますのでかなりお得だと思います。

ZWIFTの楽しみ方

各種マップ、ルートを走る

ZWIFTオリジナルの仮想空間であるwatopiaに加えて、ロンドンやアメリカの街中を再現したコースを楽しむ事ができます。(LONDON, NewYork, Watopia)、期間限定マップが2種類(France, Paris)出ています。

レース、グループワークアウト

レースやグループワークアウトのイベントが豊富で毎日100件以上のイベントがあります。毎月ではなく毎日です。世界中のサイクリストが参加しているので各国の時差に合わせて様々なイベントが設定されています。また、自転車メーカーや自転車アパレルメーカーなどとコラボしたイベントも開催されています。2020年にはツールドフランスとコラボしたバーチャルツールドフランスも開催されました。
ワークアウトでは各プレイヤーのFTPにより、各プレイヤーのレベルに合わせてワークアウトの内容(強度)がカスタマイズされます。

友達や世界中のサイクリストと走る

ZWIFT人口は正式には発表されておりませんが、2018年の時点ですでに55万人以上が登録していると言われています。2020年の新型コロナウイルスの影響で外に出られない事によりさらに急速にユーザーが増えているようです。バーチャル空間で世界中のサイクリストとサイクリングする事ができますし、友達やチームメンバーと一緒に走る事もできます。また、イベントなどでヨーロッパや日本のプロの選手と一緒に走れる事もありますしプロ選手の間でも日常的なトレーニングにZWIFTを使用されている方も多くいるため、ZWIFT空間でプロ選手と一緒に走れることは珍しくありません。

個人ワークアウト

個人向けのワークアウトも豊富に揃えられております。グループワークアウトと違って、個人ワークアウトは自分のやりたいタイミングでいつでも始められるのがポイントです。短いものだと20分や30分のワークアウトも何種類か設定されており、時間が限られている平日の朝練などにも便利に使えます。
ただ一人でサイクルトレーナーでトレーニングする場合は強度の高いトレーニングをするのはなかなか難しいのですが、ワークアウトだと自分のレベルに合わせてコーチのようにトレーニング強度を指示してくれますので、その指示に従うだけで強度が高く効率の良いトレーニングも可能です。

ZWIFTの魅力は?

室内でサイクリングを楽しめる。

フィットネス目的の方にも非常にオススメです。ZWIFT環境があれば自宅がサイクリングジムになります。自宅で有酸素運動が出来るので、ジムに行く必要がありません。世界中のサイクリストとグループワークアウトやレースを楽しめるので、一人で外で自転車に乗るよりも楽しいという声もよく聞きます。

天候の影響を受けない

室内でトレーニングが出来ますので雨も雪も関係ありません。梅雨の時期でも毎日トレーニングできますし、冬に寒すぎて外で自転車に乗りたくない、真夏は暑すぎて外で自転車に乗りたくない、という方々にぴったりです。唯一注意が必要なのは真夏の室内トレーニングです。エアコン無しでの室内トレーニングは熱中症になる危険性がありますので、十分に注意しましょう。

ランニングコストが低い

いったんZWIFTをプレイできる環境を作る事ができれば、毎月1500円でプレイし放題。レースやグループワークアウトにも好きなだけ参加できてこの費用は安いとしか言えません

トレーニングを継続しやすい仕組みがたくさん

サイクルトレーナーやエアロバイクを使った室内での自転車トレーニングは昔からありましたが、非常に単調でつまらないのですぐに飽きてしまって続かないというのが昔からのイメージでした。確かに室内で自転車トレーニングしても景色は変わらず、風も感じないので実走感がなく単調になるのも無理もない話です。音楽や動画で気分を紛らわせながらトレーニングするというのがよくあるスタイルですが、それでもトレーニングを継続できる方は非常に少数派でした。そんな状況を変えたのがZWIFTです。
ライドを重ねてレベルアップすると使える機材が増えたり、レース中にスピードアップにつながるようなアイテムが使えたりとオンラインゲームの要素がありますし、ZWIFTでのライド中に世界中のサイクリストとチャットする事もできます。個人向けのワークアウトでも楽しめますが、グループワークアウトは世界中のサイクリストとワイワイ楽しくトレーニングができます。レースはレベル別に5つのグループ別れますが、自分のレベルにあったグループでレベルが近い参加者たちとのレースを楽しむ事ができます。バーチャルのレースでも参加者はみんな真剣ですので緊張感があって楽しめます。落車もなく安全に楽しめますし、やめたくなったらいつやめても問題ありません。

ダイエット、筋力アップに繋がる

自転車は有酸素運動です。有酸素運動はダイエットに効果的と言われますが大きな効果を出すために重要なのは継続する事です。ZWIFTは継続しやすい仕組みがあるので、うまく継続できればダイエットや筋力アップに大きな効果が期待できます。実際、ZWIFTが楽しくて毎日続けた結果、ダイエットにつながったという方も多くいます。トレーニングに大きな効果を望むのであれば、ある程度強度のあるトレーニングが必要ですが、20〜30分のワークアウトでも毎日継続すれば十分に効果を期待できます。
自転車でよく使う筋肉は太ももとお尻の筋肉ですが、トレーニングにより無駄な贅肉が落ちて脚が細くなり、筋力アップによりお尻が上がるという効果が期待できます。
また自転車のトレーニングはジョギングより膝や足首への負担が少なく運動する事ができるというのも継続しやすいポイントの一つです。

ZWIFTのいまいちなところは?

始めるのに初期投資がかかる事くらいでしょうか。既に自転車とサイクルトレーナーとパワーメーターを持っている人は特に初期投資は必要ありません。初期投資してZWIFTが出来る環境を一度作る事ができれば、あとは月額料金だけでZWIFT使いたい放題です。

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